お客様の課題・ニーズ
熱延鋼帯や厚鋼板などの熱間圧延設備では、鋼板表面のスケール除去のために複数のスプレーノズルが用いられます。
スケールが十分に除去されないと、鋼板より硬いスケールが圧延ロールに食い込み、鋼板表面に「スケール痕」と呼ばれる欠陥が発生し、品質不良の原因となります。
熱間圧延機に搭載され、スケール除去を目的とするノズルはデスケーリングノズルと呼ばれます。デスケーリングノズルは 15 MPa 以上の高圧で噴射するため、オリフィスが摩耗しやすい厳しい使用環境に置かれています。

近年、自動車用高張力鋼板や電磁鋼板など圧延される鋼板の種類が増え、要求される品質も一段と高まっています。それに伴い、デスケーリングノズルに求められるスプレー性能や品質管理レベルも向上しており、摩耗を考慮した適正な交換周期の把握は、生産品質に直結する重要な課題となっています。
当社はスプレーノズルと超硬合金の両方のメーカーとして、使用条件に最適な超硬合金材質を選定してデスケーリングノズルに採用していますが、長期間の連続使用により摩耗を避けることはできず、摩耗に伴うスプレー性能の低下は免れません。
提案内容
当社では、初期値として流量や噴射角度をあらかじめ測定したノズルを納入し、一定期間実機でご使用いただいた後に返却、再度流量・角度を測定する「摩耗評価試験」を提案しました。
あらかじめ選定した箇所のノズルについて、定期的に摩耗度合いを評価することで、適正な交換周期を科学的に判断でき、生産品質の低下を未然に防ぐことが可能になります。

試作・評価試験
ノズルの摩耗度合いは、実際の設備条件やスプレーの噴射回数によって変動します。そのため交換周期を一律に規定することは難しく、当社では「摩耗評価試験」をご提案しています。
評価の基本項目は、外観、所定圧力での流量および噴射角度ですが、ご要望に応じて衝突力分布の測定・比較評価にも対応可能です。。
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