お客様の課題・ニーズ
本事例は、スプレードライヤーメーカーであるお客様に対し、ノズル先端部の製作から性能検査まで一貫して対応した事例です。
お客様はスプレードライヤーの設計・製造を手掛けていましたが、複数の製造委託先を介していたため、製作工程の長期化に課題を抱えていました。
特に、スプレードライヤーの性能を大きく左右するノズル先端部は、高精度な製作・組み立て技術に加え、微粒化の確認が不可欠です。このため、単純な製作委託に留まらず、製作からスプレー性能測定・検査までを一貫して手掛けられるメーカーを求めていました。

提案内容
お客様はスプレー性能の評価において、特に粒子径の測定を求められていました。しかしながら、粒子径測定装置については、国内でも保有企業が限られる専門性の高い装置です。
当社ではかねてより、スプレーノズルの設計開発において充実した評価設備を保有し、性能評価実績を重ねておりましたため、お客様のご要望に問題なく対応可能であることをご説明いたしました。

製造面においては、スプレードライヤーのサイズは大小様々であり、対応可能な加工機械が限られるという課題がありました。
そこで、当社の測定装置および加工設備が揃う製作工場へ実際に見学にお越しいただくことをご提案し、お客様の設計・技術担当者様および生産管理担当者様に当社の設備を直接ご覧いただきました。
試作・評価試験
当社保有の粒子径測定装置は2種類です。
一つは画像粒子径測定装置といい、比較的大流量で大きい粒子径を測定する際に用います。
もう一つはレーザーを用いた粒子径測定装置です。こちらは比較的小さい粒子径を測定する際に用いるものです。
今回のスプレーは比較的小さな粒子径であったことから、レーザーを用いた粒子径測定装置にて対応いたしました。
一般的な試験で使用されるスプレーノズルとは形状や噴射方向が異なっていたため、特別なセッティングを要しました。しかし、測定精度への影響も考慮し、お客様と入念な打ち合わせを実施した上で、試験方法を決定いたしました。


                            
                
                                                                
                                                                
                                                                
                                        
                                        
                                        
                                        
                                        
                                        
                                        
                                        
                                                    
                                                    
                                                    
                                                    
                                            