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設計開発事例

連続鋳造機用 特注ノズル製作による冷却の均一化

納入業界 製鉄 搭載先名称 連続鋳造機
用途 冷却 導入効果 噴射均一化
ノズル名称 気水ノズル 噴霧・噴射流体

お客様の課題・ニーズ

連続鋳造機用 特注ノズル製作による冷却の均一化

製鉄業界で使用される連続鋳造機における溶鋼の凝固過程において、鋳片内部の凝固を行うため水のスプレーによる冷却が行われています。水のスプレーによる凝固は2次冷却と呼ばれ、鋳造品を製造する上で品質を左右する重要工程となります。

冷却が不十分・不適切な場合、鋳造品内部に鋳物欠陥が発生し、仕上がり品質の低下につながります。そのため、冷却用途で使用される水を鋳造品全体に均一に噴射することが仕上がり品質を向上させるうえで重要になります。

当事例のお客様は、鋼板を製造する過程である既存2次冷却装置において、水の噴射が不均一であることから、品質低下につながるリスクを懸念されており、より噴射を均一化でき、鋼板の品質向上を実現できる2次冷却装置の構築を目指しておられました。

提案内容

当社は、標準スプレーノズルではなく特注スプレーノズル製作による、冷却均一化をご提案させていただきました。従来品の標準スプレーノズルでは、対象鋼板において水噴射の均一化が難しく、対象鋼板に対して最適なスプレーノズルを設計・製作することが、水噴射の均一化につながるためです。

標準スプレーノズルでは、水量分布が不均一であることから、カスタマイズのポイントは噴射角度と水量分布になります。

試作・評価試験

まず、従来品のノズルにおいて、お客様よりノズルをお借りし、社内にて水量分布測定・抜熱試験を行いました。従来品のノズルで不均一化を起こしている原因を特定し、角度・水量分布の点でカスタマイズしたノズルの設計を開始しました。ノズル設計後、試作品製作→水量分布測定・抜熱試験のプロセスを複数回繰り返し、水量均一化を実現できるスプレーノズルを製造しました。

導入効果・当社のサービス

噴射角度・水量分布を最適化したスプレーノズルの設計・製作により、連続鋳造機の2次冷却プロセスにおける水噴射の均一化が実現でき、鋼板の仕上がり品質が向上しました。従来ノズルの水量分布試験・抜熱試験を行い不均一化の原因を追究し、試作を重ねてスプレーノズルの噴射角度・水量分布を最適化したことに非常に満足頂き、お客様工場内で稼働する複数台の連続鋳造機に取り付けることになった事例です。


当事例のように当社は、スプレーノズルの設計開発、試作品製造、測定試験を行うことが可能で、お客様の要望に合った、そして+αのスプレーノズルをご提供させていただくことを約束します。鋼板製造において冷却過程での品質低下にお悩みの皆さま、お気軽にご相談ください。


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