produced by 株式会社共立合金製作所 / エバーロイ商事株式会社

お電話からのお見積り・お問い合わせ

0120-901-190

設計開発事例

連続鋳造機用 スプレー方向の変更による設備腐食の改善

納入業界 製鉄 搭載先名称 連続鋳造機
用途 冷却 導入効果 ノズル・設備トラブル回避
ノズル名称 斜方フラットノズル 噴霧・噴射流体

お客様の課題・ニーズ

製鉄業界で使用される連続鋳造機においては、鋳型内での冷却を1次冷却、スプレーノズルによる冷却を2次冷却と言い、2次冷却では鋳片内部の凝固を行っております。そのため、2次冷却の均一性は、鋳造品を製造する上で品質を左右する重要な要素です。
当事例のお客様では、スプレーノズルからの跳ね返り水や飛散水が原因と考えれる設備腐食が起こっていました。連続鋳造内の機器は高額であり、複雑構造のため交換も容易ではありません。ノズルにつながる配管設備を変更することでスプレーの向きを変えることやボールジョイントを配管とノズルの間に入れることでスプレー方向を変えることも検討しましたが、加工精度が悪化してしまうことや、取付スペースが十分に確保できないことから断念していました。
そこで、ノズル自体をカスタマイズすることでスプレー噴射方向を変える対応ができないかと、当社にご相談頂きました。

提案内容

連続鋳造機用のスプレーノズルは、冷却用途であり、冷却が不十分・不適切な場合、鋳造品内部に鋳物欠陥が発生し、仕上がり品質の低下につながります。そのため、スプレー噴射方向を変更することで、冷却品質が低下してしまうことは許されません。そこで、スプレー幅、水量を維持したうえで、スプレー方向を変更できる特注スプレーノズルの試作品を製作し、提案しました。

試作・評価試験

連続鋳造機用 スプレー方向の変更による設備腐食の改善 提案内容

まず、既存のスプレーノズルをお預かりし、実際の取り付け位置に基づき、噴射方向の確認を行いました。その結果をもとに、スプレーの跳ね返りを考慮し、跳ね返りを低減できる噴射方向になるように設計しました。カスタマイズしたノズルの試作品を製作し、水量分布測定やスプレーパターン、流量の評価試験を行い、冷却効果を維持できるまで試作を繰り返しました。最終的に、冷却効果の維持を確認できたため、お客様に試作品にてご提案し、納入が決定しました。

導入効果・当社のサービス

冷却効果を維持したまま、スプレー方向を変えることで跳ね返り水、飛散水が減少し、設備腐食を抑えることができました。設備腐食を抑えることで、機器・部品交換頻度が減少し、またメンテナンス頻度も低減したため、ランニングコストを削減できました。設備の構造を大きく変更せずに、スプレーノズルの単体の変更で課題を解決できたため、投資対効果が非常に大きい特注ノズルの導入事例となりました。

当事例のように当社は、スプレーノズルの設計開発、試作品製造、測定試験を行うことが可能で、お客様の要望に合った、そして+αのスプレーノズルをご提供させて頂くことを約束します。

連続鋳造機だけでなく、例えば薬剤のスプレーを行っている場合は、跳ね返り水による設備腐食が起こりやすくなります。設備構造を変更せずにスプレーノズルをカスタマイズするだけで、設備腐食を抑えた事例は多数ございます。スプレーノズルの噴射方向にお悩みをお持ちの方、また設備腐食にお悩みの方、お気軽に当社にご相談ください。


他の設計開発事例をみる

お気軽にご相談ください

スプレーノズル・エアーノズルソリューションナビを運営するエバーロイは、
設計開発技術と解析・評価試験技術に圧倒的な強みを持ち、お客様の要望にマッチしたノズルを提供してまいります。

技術資料ダウンロード

これまで培ってきた実績・ノウハウをもって皆さまに高付加価値なノズルを提供いたします。

資料ダウンロードフォーム

お見積り・お問い合わせ

よくあるご質問

過去お客様より多くお問い合わせいただく内容を掲載しています。

詳しくはこちら